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2009年01月 アーカイブ

2009年01月16日

きょうのにゃんこ4

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きょうの猫は不忍池で出会った。
野良なのに明らかにでっぷりとしている。
その態度はふてぶてしい。

「何かくれ」と言わんばかりに近づいてきて、
そばに居座っている。
きっといろんな人にすり寄っては、
えさをもらっているのだろう。

不忍池ではいろんな生き物を見ることができる。
冷たい池の中にいる鯉や
ぷかぷかと浮かんで寝ている鴨や
ワニガメも昔いたな。

人間は環境を自分に合うように変えて生きてきたわけだけど、
こういった動物たちは環境に合わせて生きている。
資源が枯渇していく中で人間がしぶとく生きて行くには
環境を変えるためのデザインではなく、
環境に合わせるデザインみたいなことを考えてみてもいいのかもしれない。


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2009年01月18日

家捜し

友人とアトリエを探している。

条件は
・秋葉に近い
・都営新宿線からも遠くない
・安ければ安いほど良い
・自分たちで改装したい
といったような感じ。

こんな感じの物件をご存知であれば中村までご連絡ください。

今日見た浅草橋の物件はこれ

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築40年の米屋さん
先月までやってたというのが信じられないくらいボロボロだ。

この建築はもはや古木と一緒だと思った。
古木にはウロが開いていて動物が住んでいたりする。

開発された郊外なんかへ行くと、
畑や田んぼのが広がる光景の中にこんもりとした森があることがある。
広さで言うと、400mトラックくらいの広さか。
たいていは森の中に神社・仏閣があったりする。
農地用の平野として開発されたあとの土地に取り残されていると、
その存在感が目に留まる。

土地の人が残そうとしたのか
たまたまなのかはわからないが、
神社・仏閣だけでなく森まで残されるというのは、
建築が環境である森までを含むということなのだろう。

先日、多摩美の図書館に石上純也氏の話を聞きに行った。
2008年ヴェネチア建築ビエンナーレ日本館で展示された氏の建築のレポートだった。
写真はなぜかアイ・ウェイウェイのサイトでしか見つからなかった)

建築が環境にはみ出してきている作品なのだけど
とても薄いガラスで立体が構築されていて、
木立の中に溶け込むように意識されているのがわかる。

藤森照信なんかがタンポポハウスをやっていたり、
磯崎新の書籍では「道」に対する建築観を示していたりするのだけど、
さすがにここまで環境に溶け込んでいると建築かどうかも不安になってくる。
おそらくこのガラスが水平垂直の構造物じゃなかったら
「庭」になっていたことだろう。
コミッショナーの五十嵐太郎さんは
取材などでゼン・ガーデンとの関連性を尋ねられたそうだ。

僕は自分の作品や活動でジャンルの境目をあいまいにすることで、
言語や意味を拡張したいと思っているので、
石上氏の活動には非常に共感した。

子供のころ、背丈ほど伸びた田んぼの中に
ミステリーサークル状のものを作って秘密基地にしていたのを思い出した。
農家の人にものすごい怒られたけど。

先に挙げた神社・仏閣や藤森照信の例を考えると、
植物や樹木で環境を構築するのはこれまでにあるとも言えるので
今後は石上氏には洞窟建築とか作ってもらいたい。
もっと土っぽく。ね。

ちなみにここに住んでいた娘はこんな趣味があったようである。
こういうのが見れるのも古い物件のおもしろさ。
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