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母 アーカイブ

2004年10月18日

母3 - なかむら手記 - 楽天ブログ(Blog)

ある年の元旦、 初詣から帰って玄関を開けると、 タバコの煙のにおい。 父が帰っているのかなと思い、 リビングのドアを開けるとコタツに入った母がいた。 ガバッと何かを隠す母。 タバコを吸っていたのは母でした。 うちの母はタバコは吸わない人なので、 ちょっと驚きましたが、 そんなあ、隠さなくてもねえ。 いい年こいた大人なんだから。 こっちの方が気まずいっつーの。(ジャイアン) エロ本を読んでる現場を見つけた母親の気持ちって こんなかんじでしょうか?

母2 - なかむら手記 - 楽天ブログ(Blog)

実家にいたときの話。 ある日、ステーキが食卓に出るときがありました。 うちではステーキには、ゆで玉子が付けあわせで出ます。 しかし、その日はゆで玉子がありません。 「あれ?玉子は」 「今持ってくる」 母は台所に行き、 一枚の皿を持ってきました。 その上には温かそうなゆで玉子が丸々乗っていました。 「いやっほう」 僕は玉子にめっぽう弱いのでここぞとばかりに噛み付きました。 ボズン! 鈍い音がしたのはその時です。 何が起こったのでしょう。 僕の口の中が焼けるように熱い! 食卓の周りには黄色い粒と白い粒が飛び散って。 ええ。うちの母は冷めた玉子を温めなおすのに、 電子レンジを使用したのです。 最近では玉子をレンジで温めると爆発するというのはテレビなどで有名ですが、 当時(10年前)はあまり知られていませんでした。 その後、大爆笑している母と焼けただれた口の僕は、 おいしくステーキを食べました。 血の味がしました。

母 - なかむら手記 - 楽天ブログ(Blog)

うちの母親の話。 ある夏の日、僕は居間でくつろいでいた。 夕方になって母が帰宅し、僕に言った。 「あら、帰ってたの。アイス買ったけど、一本しかないわ」 無いと言われると欲しくなってしまう。 「じゃあ、半分ちょうだい」 そのアイスはジャイアントカプリコというやつで、 三角のコーンの中にアイスが詰まっているやつだった。 「わかった」 そう言って母は台所に消えた。 しばらくして母が何故か一枚の皿を持ってきた。 「はい」 その皿の上にはジャイアントカプリコが乗っていた。 わざわざお皿に? なんて丁寧な。 「はい、半分」 僕は先に食べていいということかと思い、 勢い勇んでアイスを手に取ると、 そのアイスは・・・・・ ええ。まったくもう、中心からパカリと縦に、きれいに半分だったのです。 「ね。半分でしょ」 母は、はにかんでそう言いました。 そんな母は僕が赤ん坊のころに、 世をはかなんで、 団地の部屋の窓から飛び降りて心中しようとしたことがあるらしいです。 しかし、当時住んでいた部屋は地上一階だったため、 飛び降りれず、心中を断念したそうです。 何言ってんだ、てめえ。

2004年10月25日

母4 - なかむら手記 - 楽天ブログ(Blog)

子供のころの話。 母親と一緒に車でスーパーに買い物に出かけた帰りに 急にお腹がすいてきたので、 何かお菓子を口に入れていないと落着かない僕は 母にお腹が空いたと訴えました。 すると母は僕に生のニンジンを渡しました。 「これでも食べなさい」と。 当時ニンジンがお菓子ではないと知らなかった僕は 生のニンジンをかじって帰途についたのでした。 母はほくそ笑んでいたことでしょう。

2009年01月18日

家捜し

友人とアトリエを探している。

条件は
・秋葉に近い
・都営新宿線からも遠くない
・安ければ安いほど良い
・自分たちで改装したい
といったような感じ。

こんな感じの物件をご存知であれば中村までご連絡ください。

今日見た浅草橋の物件はこれ

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築40年の米屋さん
先月までやってたというのが信じられないくらいボロボロだ。

この建築はもはや古木と一緒だと思った。
古木にはウロが開いていて動物が住んでいたりする。

開発された郊外なんかへ行くと、
畑や田んぼのが広がる光景の中にこんもりとした森があることがある。
広さで言うと、400mトラックくらいの広さか。
たいていは森の中に神社・仏閣があったりする。
農地用の平野として開発されたあとの土地に取り残されていると、
その存在感が目に留まる。

土地の人が残そうとしたのか
たまたまなのかはわからないが、
神社・仏閣だけでなく森まで残されるというのは、
建築が環境である森までを含むということなのだろう。

先日、多摩美の図書館に石上純也氏の話を聞きに行った。
2008年ヴェネチア建築ビエンナーレ日本館で展示された氏の建築のレポートだった。
写真はなぜかアイ・ウェイウェイのサイトでしか見つからなかった)

建築が環境にはみ出してきている作品なのだけど
とても薄いガラスで立体が構築されていて、
木立の中に溶け込むように意識されているのがわかる。

藤森照信なんかがタンポポハウスをやっていたり、
磯崎新の書籍では「道」に対する建築観を示していたりするのだけど、
さすがにここまで環境に溶け込んでいると建築かどうかも不安になってくる。
おそらくこのガラスが水平垂直の構造物じゃなかったら
「庭」になっていたことだろう。
コミッショナーの五十嵐太郎さんは
取材などでゼン・ガーデンとの関連性を尋ねられたそうだ。

僕は自分の作品や活動でジャンルの境目をあいまいにすることで、
言語や意味を拡張したいと思っているので、
石上氏の活動には非常に共感した。

子供のころ、背丈ほど伸びた田んぼの中に
ミステリーサークル状のものを作って秘密基地にしていたのを思い出した。
農家の人にものすごい怒られたけど。

先に挙げた神社・仏閣や藤森照信の例を考えると、
植物や樹木で環境を構築するのはこれまでにあるとも言えるので
今後は石上氏には洞窟建築とか作ってもらいたい。
もっと土っぽく。ね。

ちなみにここに住んでいた娘はこんな趣味があったようである。
こういうのが見れるのも古い物件のおもしろさ。
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