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荒木飛呂彦を消費するアラキッズ - なかむら手記 - 楽天ブログ(Blog)

今日見たアメトークというテレビ番組。 内容は「ジョジョの奇妙な冒険」(以下、ジョジョ)が 大好きな芸人が集まって、ワイワイ騒ぐというもの。 ジョジョは少年ジャンプで長年連載され、 (今は兄弟誌に移籍) 今年はアニメ映画も上映され、 いろんなメディアでアイドルや芸人、ソールドアウトなんかが 「俺好きです」みたいなことを言ってて、 ビームス、ユニクロなんかやらでTシャツが出ちゃったりする。 さて、中、高とジョジョを読みながら現在に至った僕としてみれば、 最近のジョジョに対するファンの姿勢に対して、非常に違和感を感じる。 かつての「ジョジョ好き」は 原典(コミックスおよび画集など)以外のグッズを買って喜ばなかった。 あのシーンのあの行為の意味は 実はこうだったんじゃないかとか、 荒木の絵の変遷について 時代の流れと照らし合わせて考証するとか、 そういったおもしろい話をしていた。 最近メディアに出るファンたちは誰も論じない。 フィギュアやTシャツ買って、 やっぱ「ドドド」だよね。と同調する。 しまいには「ジョジョ立ち」とか言って 路上で、ジョジョに出てくるポーズを真似て集団で立つ。コスプレか。 こういう行為って、作品の理解につながっていないのではないか。 自分の好きなものを自分の好きなようにつなげて遊んでいる。 分かり合えているようで、 実はみんな「自分の好きなジョジョ」しか見ていない。 いや、だからさ、 「ドドド」がすげえとか、 「ゴゴゴ」だよやっぱりとか、 「ズギュウゥゥゥーン」きてるよとか、 「お前は今まで食べたパンの数を数えたことがあるのか」とか ばっかり言ってたら、後世に残らないでしょ。 僕はこういう風にジョジョを消費する者を 「アラキッズ」と呼んでいる。 作者の荒木飛呂彦 自体、 洋楽のバンドやファッションブランドの名前を もじってスタンド名をつけるなど、 データベース消費的な行為を自身の漫画で行っている。 なので、ファンがそうなるのもしょうがいないといえばしょうがないのかも。 荒木飛呂彦 自身がアラキッズであるとも言えるか。 もっと作品大事にしようよ、アラキッズ。

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2007年08月03日 02:22に投稿されたエントリーのページです。

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